ドラジャパクイーンのお部屋へようこそ!ドラマ・演劇・言語教育について思うこと

ドラマ・演劇を日本語教育に活用するアイデアをシェアする場です。

ドラジャパクイーンのさよなら

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我が家の裏庭で咲くSnow drop(松雪草)

この記事で30回目の更新となります。徒然なるままに書き散らした文字数が5万字ほどに。

 

言語学、教育学などへの興味から、日本語をカナダで外国語として教えはじめて、助手時代も含めると38年。長いですねー。日本にいた頃は英語もバイトで教えていたので、それも含めると、半世紀近くなります。

 

外国語教育に魅入られてしまったと言えますね。

 

自分自身も外国語学習、特に英語学習に夢中になり、自信を持ったかと思いきや、自信喪失に陥ったりしながらも、いろいろ試行錯誤をしております。

 

教える方も試行錯誤の連続です。様々な言語学習理論が生まれ、それに基づく教育実践法も試されていますが、未だ「これだ!この方法をとれば絶対外国語が使えるようになる」という唯一無二の方法はない、と思います。

 

毎年、同じコースを、同じ教科書を使って、同じようなアプローチで教えても、「えっ?」と驚くことがあります。教える相手、学生さんが違うからです。だいたい、予想はつくのですが、うまく行くと思っても、だめだったり、自分では自信がない時に、うまく行ったりするのですね。

 

予想通りの部分とそうでない部分の絶妙なバランスのとりこになり、あっという間に何十年も教師としてやってきました。

 

現在の勤務校で、日本語カリキュラムの立ち上げから関わることができたのは本当にラッキーでした。教えるのが好きで好きで、週末も大学に行って、教材を作っていた日々を懐かしく思い出します。

 

ただし、だんだん年を取ってくると初級を教える体力が落ちてきているのを自覚し始めました。初級はペースを軽快に保たないとだれてしまうのですが、それがなかなかできないことに気づき、愕然としました。

 

20年前のわたしのほうが、いい先生だったなあ、とつくづく思います。

 

カナダの大学は定年退職制度が13年前に廃止されたため、理論的にはいつまでも勤めることができます。

 

しかし、教える能力の限界を自覚したこと、また学生に直接日本語を教える以外のことにも興味が湧いてきたこと、という二つの大きな理由でもって、来年、勤務校を退職することにしました。

 

退職後も広い意味での教育には関わっていきたいと思っております。

 

「ドラジャパクイーンのお部屋へようこそ」も30回目の記事をもって一旦終了させていただきますが、違うテーマとフォーマットで新しいブログを始めることにしました。

 

今まで読んでいただきありがとうございました。

 

新しいブログは「ポントの部屋」と言います。文化間、言語間を生きる方々に、その面白さ、大変さを、愛犬ポントが「徹子の部屋」のごとく、お話を聞く、という設定です。

 

わたしが過去に実際に遭遇した異文化間体験を基に作り出した架空の人物(動物も?)とポントが話す、というわたしにとっての初フィクション!になります。どこまで続けられるかわかりませんが、挑戦してみます。こどもの頃、なりたい職業が三つありました。第一はバレリーナ、第二はお花やさん、第三は小説家。

 

こどものころの夢実現への第一歩です。応援をお願いいたします!!

 

来週末に第一回を掲載する予定です。